創業以来50年、BPはウエディングをはじまりの舞台にさまざまな「HAPPINESS」を創出してきました。
コンセプトである「LIFE TIME HAPPINESS-人生に限りないHAPPINESSを-」は結婚式はもちろんのこと、結婚式後の未来までも、ライフスタイルをもっと楽しく、人生をもっとおもしろくしたい、という想い。
そして、ウエディングを通じて社会に新たな価値を創出し、持続可能な社会の実現に貢献していきたい。
2030年をひとつの通過点として、ウエディング事業や人生に彩りを添えるという観点で進めてきた事業を通して、より豊かな生活や社会、そしてSDGsが目指す持続可能な世界を目指していきたいと考えています。
これまでBPグループであるリブラブラフでは2022年に環境に優しいECO素材を使用したサステナブルをテーマとする新作ドレスを発表するなど、リデュースやリサイクルいった観点から、当社で生み出す商品を持続可能で環境にやさしいもので創り出し、幸せな循環となるアイテムを生み出せたらと考えてきました。
今回、着目したのは…“引出物用のペーパーバッグ”
結婚式では欠かすことのできない、新郎新婦からお渡しする“引出物”。結婚式披露宴に参列したゲストに「感謝の気持ち」としてお渡しする贈りものです。
贈りものをお渡しする際のバッグは、これまで紙製が主流でしたが、一方ニーズとしては布タイプのエコバッグも徐々にご希望が増えてきたものの、デザインや形状を考えた際、自立式なものは少なく、ラフになり過ぎてしまうことが懸念でした。
贈りものをお渡しする際のバッグは、これまで紙製が主流でしたが、一方ニーズとしては布タイプのエコバッグも徐々にご希望が増えてきたものの、デザインや形状を考えた際、自立式なものは少なく、ラフになり過ぎてしまうことが懸念でした。
このバッグ自体、新郎新婦がゲストにお渡しする“アイテム”のひとつとして、結婚式後も活用することができたり、参加した結婚式のことを思い出して笑顔になったり、思わず日常に取り入れたくなる、どのご年齢層にも喜んでいただけるような、丈夫なアイテムの布製をお届けしたいと、これまで模索し続けてきました。
そして、このバッグを製作する上で、大切にしたことは“持続可能で環境にやさしい素材”を使用すること。
この軸で、製作することが決定しました。
ペットボトル460,000本から生まれました。
素材として選んだのは、エコフェルト。
こちらバッグは、“100%リサイクルPETボトル”から生まれました。
特許技術を活用し、水・化学物質・結合剤・添加剤を一切使用せずにつくられています。国際的にも厳しい審査を受けて認められた“GRS認証※1”の繊維となり、二酸化炭素排出量や水の無駄を減らす取り組みを担っています。
バッグひとつあたり、1リットルのPETボトルがおよそ20本使用。
今回BP運営式場にて製作されたバッグの合計数から換算し、460,000本分のペットボトルがリサイクルされたことになります。
今、リサイクル製品の需要が高まる中、サプライチェーンにおける透明性と安全性の証明の要望も増大しており、そのため正しくリサイクルが実施された製品であったり、国際的な認証基準が設けられている信頼できる“素材”を活用することも、環境課題に取り組むうえで重要だと考えております。
今、世界が抱える環境問題
現在、私たちの暮らしに欠かせない素材である「プラスチック」ですが、プラスチックゴミ問題は、日本だけでなく世界にも共通する大きな課題のひとつとなっています。
多くのゴミの中でもプラスチックゴミ問題が注目される理由は、プラスチックが自然に分解されにくいという特徴だということ。自然に分解されるまでに最大400年という長い時間を要するため、長期にわたって自然界に残り続けるところも懸念されているのです。
そして、現在、捨てられたプラスチックのほとんどが埋め立て処理もしくは焼却処理されています。プラスチックは石油からできており、焼却処理の際には地球温暖化の一因であるCO2が発生してしまうため問題視されています。
また廃プラスチック、特にマイクロプラスチックの拡散は、世界中の海洋で驚くべき数で発見されており、生物界全体に影響を与えています。 2021年の最近の研究では、人間の血流中にもマイクロプラスチックの存在が検出されたとのことです。
地域社会や地球環境、そして未来世代への貢献ができるよう「サステナブル(持続可能)」な素材であることにこだわり抜き、プラスチックゴミが抱える問題にも貢献していきたい。まさに、プラスチックゴミ問題を「宝物」に変える取り組みとして、このバッグの素材に、と選びました。
このアイテムを通して届けたい未来
大切なウエディングのアイテムの一部だからこそ、環境問題を意識しながらも、あくまでライフスタイルとして、先ずはお客さまが「いいな」と身近に感じていただけるようなアイテムをご提案していくことも大切にしています。今回のオリジナルバッグは、日常に長く寄り添って愛用いただけることで生まれる“笑顔”、そして参加した結婚式をふと思い出す機会もこれまでより増えたら嬉しく思います。
そしてその先に、このアイテムをきっかけとして、日常のエコ意識が高まったり、プラスチックのリサイクル意識に目を向けてみたり。少しでも考えるきっかけづくりの機会をお届けできたらと思います。
BPはこれからも、結婚式を通して、結婚式後の未来までも、ご縁あるお客様のライフスタイルをもっと楽しく、人生をもっとおもしろくしたい、という想いを体現するべく、ウエディングを通じて社会に新たな価値を創出し、持続可能な社会の実現にこれからも貢献していきたいと考えています。(※順次、式場ごとに導入)
そのほか、BPグループの取り組み
■フードロス30%削減(セントラルキッチン導入・グループホテルでの朝食ブッフェに規格外食材活用)
■紙製ストロー導入
■グラスの破損率の40%削減(佐々木硝子導入)
■カード型カタログギフト採用による紙の削減
■ECO素材からつくられたサステナブルをテーマにしたオリジナルドレスの製作
※<GRS認証が保証していること>
1.製品(最終製品および中間材)のリサイクル含有物を検証
2.生産段階で労働環境面、倫理面など責任ある社会的配慮がなされているか
3.廃水管理やエネルギー使用などの環境的配慮や、有害化学物質を含む加工薬剤の排除などといった適切な化学物質管理が実施されていること